INSIDE ORIGIN|山田隆也
(マグフォリア)

インタビューコンテンツ「INSIDE ORIGIN」第18回目のゲストは、スニーカーショップ「マグフォリア」店主の山田隆也(やまだたかや)さんです。
静岡県藤枝市に店を構えるスニーカーショップ「マグフォリア」。店主の山田さんは、独自の審美眼と深い知識で、全国のスニーカーファンから絶大な信頼を寄せられています。今回は、山田さんのスニーカーに対する情熱の原点から、藤枝という土地へのこだわり、そして今回のPATRICKコラボレーションモデルに込めた想いまで、詳しくお話を伺いました。
Guest_Takaya Yamada(magforlia)
Interview_Yusuke Ikuma
Photo_Yusuke Hosoi
Edit_Toshihiro Otake
山田 隆也[magforlia]
静岡県藤枝市のスニーカーショップ「magforlia(マグフォリア)」店主。小学2年生から始めたサッカーを通じてシューズの魅力に目覚める。1993年の雑誌『Boon』との出会いを機にヴィンテージスニーカーの深淵へ。都内や千葉県でのスニーカーショップのスタッフなどを経て、2008年に地元・藤枝市に自身のショップをオープン。ヴィンテージスニーカーの圧倒的な知識量と、革の質感や経年変化を見据えた独自の審美眼を持ち、全国の愛好家から「聖地」として慕われている。常連客とともに提唱する「藤枝ロマン」を掲げ、地方からスニーカー文化の真髄を発信し続けている。

ー まずは現在に至るまでの歩みについて教えていただけますか?
山田:子どもの頃からサッカーをしていて、その流れで自然とスニーカーに興味を持つようになりました。
当時はハイテクスニーカーとヴィンテージブームが重なっていて、どちらにも夢中でしたね。
ヴィンテージは簡単に買えるものではありませんでしたが、雑誌を読み込みながら知識を蓄え、東京へ出て初めて本物を目にした時の衝撃は今でも忘れられません。
販売の現場で経験を積みながら、「いつか自分の店を持ちたい」という子どもの頃からの夢を形にしたのが、地元・藤枝にオープンした「magforlia」です。

ー 2008年のオープン以来、藤枝で「magforlia」を続けてこられました。あえて藤枝という場所を選ばれた理由と店頭でお客様と直接向き合うことへの想いを教えてください。
山田:この場所を選んだ一番の理由は「わざわざ来る店」を作りたかったからです。 静岡市内なら買い物のついでに立ち寄れますが、藤枝は目的がなければ来ない街です。 その「わざわざ来る時間」も含めて、この店の価値だと思っています。
本当に欲しいと思ってくださる方に、実際に足を運んでいただきたい。その時間や体験も含めての「magforlia」だと考えています。
なので店頭では商品を売ることよりも、お客様との会話を大切にしています。その人に本当に合う一足を提案することが、自分の役割だと思っています。

ー 藤枝が与える「magforlia」への影響というのは、どういった部分に感じていますか?
山田:藤枝という街への愛着は、ものづくりにも自然と表れていると思っています。
特に感じているのが「藤色(ふじいろ)」についてですかね。
一般的に「ライラック」と呼ばれる色でも、僕はあえて「藤枝カラー」として発信しています。
その色を見た時に「藤枝」や「magforlia」を思い浮かべてもらえるよう、少しずつ積み重ねてきました。
また、地方から発信することにも意味があると思っていて。
わざわざ藤枝まで来てもらうこと自体が、この街を知ってもらうきっかけになりますし、地方から面白いことを発信し続けたいと思っています。

ー 長年さまざまなスニーカーやヴィンテージに触れてこられた山田さんが、「良いスニーカー」だと感じる共通点は何でしょうか?
山田:僕はサッカースパイクからスニーカーが好きになったということもあるので、今でも一番気になるのは「素材」です。
特に「革」は、質感や匂い、履いた時の表情など、実際に手に取り、履いてみないと分からない魅力がたくさんあると思います。
だから本当に良いスニーカーは、画像だけでは伝わらないと考えていて。
僕が作る別注も、履き込んで初めて完成する一足を目指しています。
流行ではなく、10年後に「あの一足は良かった」と思ってもらえるようなものを作りたいですね。

ー 初めてPATRICKというブランドを知った時の印象を覚えていらっしゃいますか?
山田:初めてPATRICKを知ったのは、小学3年生の頃でした。
「PLATINI SUPER GOLD」を見た時に、「みんなが履いていないのに、こんなに格好いいブランドがあるんだ」と衝撃を受けたのを今でも覚えています。
さらに、それがミシェル・プラティニ選手のモデルだと知り、一気に憧れの存在になりました。
今回の別注では、あの時に感じたあの衝撃やワクワクを、今の時代でもう一度表現したいという想いがベースにありました。

ー PATRICKならではの魅力や個性はどのような点にあると思われますか?
山田:僕が一番感じるのは、フランスブランドならではの美しさですね。
配色や素材使い、ロゴのバランスまで、とても洗練されていると思います。
例えばARTOISのように、1970年代にステッチだけでカラーコントラストを表現していた発想には、今見てもワクワクしますね。
そしてそのデザインを今もなお受け継いでいることが、PATRICKならではの魅力だと思います。

ー 今回のコラボレーションモデルを制作するにあたり、特にこだわられたポイントを教えてください。
山田:今回最もこだわったのは、カンガルーレザーを採用したことです。
子どもの頃からサッカースパイクに憧れてきた自分にとって、カンガルーレザーを使った別注を作ることは長年の夢でした。
さらに、革の芯が白い「芯白(しんしろ)」のレザーやロゴ、パイピング、踵の素材を変えるなど、細かなディテールまで徹底的にこだわっています。
ー 完成した一足を初めてご覧になった時、率直にどのような印象を持たれましたか?
山田:率直に言うと、「ヤバい!」と思いました(笑)
「山田が作ったから買う」のではなく、純粋にこの一足を格好いいと思って選んでいただきたいです。
今はピンと来なくても、いつか「良かった」と思ってもらえるような一足になれば嬉しいですね。
ー この一足を手に取ってくださる方に、一番感じてもらいたいことは何ですか?
山田:まずはカンガルーレザーならではの履き心地と経年変化を楽しんでほしいです。新品の状態が完成ではなく、履き続けてボロボロになる一歩手前くらいが一番かっこいい。
さらに、ヴィンテージを知っている方には、細かなディテールから当時の空気感まで感じてもらえたら嬉しいですね。
箱を開けた瞬間のカンガルーレザー特有の匂いまで、ぜひ楽しんでほしいです(笑)

ー 今後のmagforliaについてもぜひお聞きかせください。
山田:将来的にはもっとギアを落として、お店のレジに座って「あそこに良いのあるよ」ってお客さんとゆっくり話すような、昔ながらのスタイルに近づきたいです。
本当に欲しい人に、本当に良いものを届ける。
そのために「わざわざ藤枝まで行きたい」と思っていただける店であり続けたいですね。
ー 山田さん、本日はありがとうございました。
〈コラボレーションモデルの販売について〉
2026年7月31日(金)19:30より、MAGFORLIA公式Instagramにて予約受付開始予定です。
最新情報は、MAGFORLIA公式Instagramにて随時ご案内いたします。発売日や販売方法などの詳細につきましては、下記のMAGFORLIA公式Instagramをご確認ください。
※本コラボレーションモデルは、PATRICK LABOおよびPATRICK公式オンラインストアでの販売はございません。あらかじめご了承ください。
magforlia
静岡県藤枝市駅前2-6-12
TEL:054-644-7770
〈POP UP EVENTのお知らせ〉
HELLO NASTY at EAST PLYWOOD
OITA POP UP Vol.2
開催日時
2026年7月25日(土)・26日(日)
12:00〜19:00(両日とも)
※駐車場あり
会場
EAST PLYWOOD
〒870-0126 大分県大分市猪野924-2
出店ブランド
SOMA(@soma.shimokitazawa)
ヴィンテージスニーカー、オリジナルグッズ
magforlia(@magforlia.fujieda)
スニーカー、オリジナルグッズ
PATRICK ORIGIN(@patrick_origin_jpn)
スニーカー
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