INSIDE ORIGIN|MPC GIRL USAGI

WEBコンテンツ「INSIDE ORIGIN」第6回目のゲストは、MPC GIRL USAGIさん。 大阪芸術大学 芸術学部演奏学科に在学中からドラマーとして活動を始め、卒業後はサンプラー“MPC”を自在に操るプレイヤーとしてシーンに登場。彼女のライブパフォーマンスは、リズムへの深い理解と表現力に裏打ちされた唯一無二のスタイルで、音楽の可能性を拡張し続けています。
そんな先鋭的な音の旅を続けるUSAGIさんですが、PATRICKとの出会いは学生時代。ドラムを演奏する際に履きやすさとデザインを兼ね備えた一足として、PATRICKを愛用してくれていたそうです。
今回の「INSIDE ORIGIN」では、USAGIさんの音楽人生の原点や、表現の軸にある想い、そしてPATRICKとのちょっとした思い出についても、お話を伺っていきます。
Photo_Yusuke Onishi
Edit_Toshihiro Otake
MPC GIRL USAGI[MPCプレイヤー]
大阪芸術大学 芸術学部演奏学科 卒業。在学中からドラマーとしてのキャリアをスタートさせ、卒業後にMPCプレイヤーへと転身。MPCというサンプラーを駆使した唯一無二のパフォーマンススタイルで、ライブ演奏・音楽制作・音楽教育の分野で幅広く活動している。
2022年1月、iri『THE FIRST TAKE』のサポートメンバーに大抜擢され、そのプレイが大きな注目を集める。また、デジタルリリースした『Dancing Woman feat. YeYe』『MOMENT feat. Acidclank』は、Spotify公式プレイリスト "Electropolis" のカバーを飾る など、作品作りにおいても独自のこだわりを発揮。
教育活動にも力を入れ、児童向けのMPCワークショップをボランティアで開催。 子どもたちが自由に音楽に触れ、創造力を育む機会を提供している。さらに、作編曲や楽曲提供を手がけ、CM・広告音楽の制作 も多数担当。メディア出演など、音楽の多様なフィールドで活躍を続けている。
国内外でのライブや遠征も積極的に行い、MPCならではの表現を追求。 独自の感性で新たな音楽の可能性に挑戦する姿は、シーンを超えて注目を集めている。

ー PATRICKとの最初の繋がりはどのようなものでしたか?
USAGI:大学生の時に履いていたのがきっかけです。当時、大阪芸術大学で演奏学科のドラム専攻だったのですが、ドラムのペダルが踏みやすい靴を探していて、色々と試した結果、PATRICKのスニーカーがいちばんしっくりきました。すごく軽いし、足首回りにストレスなく使えたので、かなり履き込んでいたと思います。
モデル名はわからないのですが、ネイビーとレッドの配色のモデルで、当時ファッションには無頓着な方だったので、足元にポイントをもっていけるPATRICKのスニーカーは、普段使いとしてもとても重宝していました。デニムとよく合わせていた記憶があります。ちなみに、まだ実家に置いてあります。
あと、PATRICKって日本製なんですね!履きやすかったのも納得だし、より信頼度が上がりました。

ー 学生時代にファッションに無頓着だったというのは意外でした。どのような服装をされていたのでしょうか?
USAGI:学生時代は"音楽ガチ勢"で(笑)服装は、どうせ練習しかしないからと思って動きやすさ重視で選んでいましたね。それにやっぱりどうしても楽器にお金がかかるので。ただ当時から古着は好きでよく着ていました。そういえば当時、古着屋さんでもPATRICKをみかけていた気がします。

ー 学生時代のドラム専攻から現在に至るまでの経緯を教えてください。
USAGI:もう少し話が遡るのですが、中学生時代、吹奏楽部に所属していまして。そこで打楽器に出会ったのが一番最初のきっかけです。その時、とにかく"叩く"とか"リズム"というのが本当に楽しかったんです。ただ、この時はまだドラムには出会ってなくて。
そこから高校にあがって、同じく吹奏楽部に入って、ようやくドラムに出会いました。思ってた通りドラムが本当に楽しくて。直ぐにプロを目指そうと思いました。そう思ってからは、もちろん吹奏楽部でも叩くのもよかったのですが、このままではあかんと思って、部活をやめて、本格的にレッスンに通いました。結果的に大学受験もAO入試で一発合格、しかも特待生で入学することが出来ました。
ー 学生時代にバンド活動などは行っていたのでしょうか?
USAGI:友達と少しやっていたくらいですね。私、当時からスタジオミュージシャンにとにかくなりたくて、あまりバンドで、という意識はなかったですね。とにかく"叩く"のが楽しくて、たくさん叩きたい!というのが原点です。
ー 大学の4年間はやはりドラム尽くしの生活だったのでしょうか?
USAGI:そうですね、大学時代はとにかく叩きまくってました。ただ、卒業後を考えたときに、やっぱり直ぐに仕事があるってのは難しいと感じていたので、学生時代から現場にはかなり積極的にでていっていました。前のめりだったし、とにかくストイックでした(笑)

ー 卒業後はどのような活動をされていたのでしょうか?
USAGI:学生生活での努力もあって、卒業後もいくつかドラムのお仕事をいただくことができました。修行と並行して2年くらいドラムをお仕事として続けていたのですが、ある時DJとの出会いがありまして。意外と思われるかもしれませんが、いつもライブハウスとか現場にはいらっしゃいますし、DJってものすごく近い存在だったんです。
それで当初は興味本位というか、気分転換というか、そんな感覚ではじめてみたのですが、結局ストイックな自分が表れて(笑)スクールにも通いました。結果それがものすごく転機で、これまでやってきたドラムって完全にアコースティックで、フィジカルなものだったものが、電子楽器って、エレクトロでこんなことまでできるんや!って感動があって。ドラムとは対極に位置するものだったので、音楽の残りの半分を知れた、みたいな感覚にもなれました。
そこからDJとしても活動をしていくんですけど、ここでもあるとき、自分がやってきたこと=ドラムと、この電子機器を掛け合わせることってできないかな、と思い始めたんです。それがMPCをはじめたききっかけになりますかね。

ー MPCとの出会いはどのような流れだったのでしょうか?
USAGI:もちろん自分なりに探してもいたのですが、たまたまYoutubeで「フィンガードラム」がでてきて。「これや!」ってビビっときました。世代的にもYoutubeは身近なもので、よく観ていたのですが、その履歴も相まったのかもしれません。
ー MPCは独学で習得されたのでしょうか?
USAGI:そうです。当時はもちろん教えてくれる人は誰もいなかったし、Youtubeで調べても海外ばかりで。ただ、だからこそ面白いというか、ブルーオーシャンだし、やってみる価値がすごくあるなと感じました。昔からですけど、やっぱり自分ってストイックだし、チャレンジャーっていうのは自分でも思います。それにMPCに出会えたことで、違った角度から"叩く"ことができたのも嬉しかったですね。

ー これまで影響を受けたアーティストの方はいらっしゃいますか?
USAGI:これは昔から今もそうなのですが、特にいないんですよね...。ただ音楽的なところで言うと、例えばピアニストさんってゼロから何かを作るという手法だったりするんですが、私の場合はサントラを選んで使うという制作手法がコラージュ的なものにどうしてもなってしまうので、元素材をどのようにするか、みたいな考えがベースの分、そういった考えになっているのかもしれません。でもお店で耳に入ってきたものだったり、インスタでふっと聞いたものだったり、そういった日常から繋がることもあったりはしますね。

ー 先駆者として、後進に繋げていきたい!という想いはあったりするのでしょうか?
USAGI:これは、全くないです(笑)スクールはやっているのですが、それは後進っていうのとはちょっと違いますね。それこそ"叩く"とか"リズム"の楽しさを伝える、という意味合いが強いかもしれないです。
というのも私自身、さっきもあった通りチャレンジャーというか、新しいことに貪欲なマインドなので、もちろんMPCという枠組みの中でありますが、いろいろなことを試したいと常に思っています。そんなスタイルなので、「結局なにがしたいの?」と言われたことも過去にはありますし。でも少しずつ自分がやりたいことが見えてきていて。これからよりよいものを伝えられるかなとは思っています。なのでこれからもチャレンジャー精神は忘れずにいきたいです。

ー 今回のPATRICK ORIGINをご覧いただいての印象をお聞かせください。
USAGI:めちゃめちゃかわいいと思います!特にCOTTAGE-OGがお気に入りです。色は、KKI(カーキ)も渋いカラーで良いのですが、個人的にはCHO(チョコ)の色合いが突き抜けて良いです!あとこれ、よくみるとつま先の形も珍しいですね。キレイ目な使い方もできそうだし、いろいろなスタイリングで楽しめそうです。PATRICKって以前 私が履いていたようなスポーティーなもののイメージが強かったのですが、それとは全然違うし、すごく新鮮味があるように感じます。
あと当日撮影でご一緒していたダンサーのTATSUKIさんもCOTTAGE-OGを気に入っていてらして、「ダンスもすごくしやすい!」って話してましたね。普段使いでの履き心地は良いのはもちろん、そういったシーンでも活躍できる可能性があるのはすごいことだと思います!そこは日本製という強みもあるんでしょうね。
ー USAGIさん、本日はありがとうございました!今後の益々のご活躍を期待しております!
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