INSIDE ORIGIN|倉井夏樹 / 倉井智佳子

WEBコンテンツ「INSIDE ORIGIN」は、さまざまな分野で活躍する方々をゲストに迎え、「ルーツ(ORIGIN)」をテーマに、その歩みの中で大切にしてきた価値観や信念を語っていただくストーリーコンテンツです。
一人ひとりが辿ってきた道や原点に触れることで、言葉や表現の奥にある「本質」に少しでも近づきたい。そんな想いを込めています。
第8回のゲストは、ハーモニカ奏者・音楽家の倉井夏樹さんと、シンガーソングライターの倉井智佳子さん。
夏樹さんは5歳の頃からハーモニカを手にし、世界17カ国を巡るワールドツアーや数々の映像作品での演奏を通して、日本を代表するハーモニカプレイヤーとして活躍してきました。一方の智佳子さんは、アメリカンミュージックに根ざし、人との絆や心の機微を大切にした楽曲を紡ぎ、歌い続けています。
現在は「KURAI FAMILY BAND」として家族とともに音楽を奏でるお二人。
夫婦であり、音楽仲間でもある倉井さんご夫妻の「原点=ORIGIN」に迫ります。
Photo_Yusuke Hosoi
Text_Toshihiro Otake
倉井夏樹[ハーモニカ奏者・音楽家]
1988年5月30日生まれ。新潟県長岡市出身。実家は浄土真宗のお寺「養泉寺」。5歳の頃より住職だった父の影響でハーモニカを吹き始める。19歳で横浜に移り住み、プロのハーモニカ奏者としての活動をスタート。2018年には17カ国を巡るワールドツアーを行い、2019年には日本ハーモニカ賞特別賞を受賞。CMやTV、映画などでも数多く演奏し、様々なアーティストの作品にも参加する日本を代表するハーモニカプレイヤー。
倉井智佳子[シンガーソングライター・ギター講師]
主にアメリカンミュージックに影響を受けながら、人との絆や日々の繊細なこころをテーマにした楽曲を創作し歌う。
2001年〜2008年は男女Vo,Agユニット「Nude Voice」として活動。
現在もソロやバンド、楽曲の提供他、夫でハーモニカ奏者の倉井夏樹や娘たちと「KURAI FAMILY BAND」としても活動中。
1st Full Album 「僕に問い続けてる」発売中。

ー 長くPATRICKをご愛用いただいていますが、きっかけを教えてください。
夏樹:元々はカイ・ペティート君とデュオを組んでいろんな演奏活動をしていく中で、当時パトリックのPRを担当されていた方をご紹介してもらったのが最初のきっかけです。それからずっと展示会にもお邪魔しています。
当時、カイくんも僕も服装が地味で(笑)自分で選ぶとどうしても無難な色を選びがちなんですけど、PR担当の方はいつも自分では選ばないカラーをチョイスしてくださって。「足元は遊ぼうよ!」みたいな感じでいつも提案をいただいておりました。ただ本当にそれを機に衣装選びもちゃんと意識するようになったので、すごく良いきっかけでした。

ー 当時から智佳子さんもご一緒に展示会へいらしていましたか?
智佳子:そうですね。ただ当時はまだ子供が小さかったこともあって、私はそこまでお邪魔できていなくて...。最近は子供も大きくなり、ようやく展示会へもお邪魔できるようになりました。

ー おふたりの音楽のルーツを教えてください。
夏樹:僕は実家がお寺なんですが、父が昔から音楽好きで。ギターを弾いて歌ったりをよくしていて、その父からハーモニカをもらったのが最初のきっかけです。あとは兄と姉がいて、その兄弟の影響も大きかったですね。姉は今もシンガーソングライターとして活動しています。兄は昔から歌うのがすごく好きな人で、兄に合わせて演奏して、兄が歌って...みたいなのをよくやっていました。

ー 学生時代からずっと音楽活動を続けていたのですか?
夏樹:そうですね。僕、ハーモニカを5歳の頃からずっと吹いています。10歳のときからレコーディングとかにも参加したりしていて。なので芸歴はすごく長いです(笑)路上ライブとかもやったりしていました。それから中学生になってギターにハマり、ギターインストバンドを組んだりもしました。ただ平行してハーモニカはずっとやっていました。
その後、地元の高校に進学するのですが、僕の性格上、みんなと同じというのがなんとなく嫌で。天邪鬼なんですかね(笑)軽音楽部もあったんですが、先輩はみんなやる気がなかったのもあって、校長先生に直談判して、「音楽部」を部活動として立ち上げたこともあります。それは高校2年の時かな。そしたら翌年の入部希望者が50名とかきちゃって(笑)
なので昔からゼロから作るとか、人と違うことをやるのは好きだったし、得意だったのかなと思います。
高校卒業後は、一人旅しながら、横浜で一人暮らしをしたり、バイトしたり...音楽はもちろん続けていて、それから半年くらいしてから音楽一本にしたいと思って、いろんなところで頑張ってきました。20歳くらいからプロとしての活動がはじまって、30歳くらいに合同会社を立ち上げて、現在に至ります。
昔から、もちろん今も思っていることですが、独立もしてるしある意味個人での活動なんですけど、いろんな人と一緒に演奏したい!というのは、ずっと強く感じていますし、これからも大事にしていきたい部分です。

ー 智佳子さんの経歴についても是非お聞かせください。
智佳子:はい、元々は路上演奏をしていました。17、18歳から21歳くらいまでですね。
なぜ路上なのかっていうと、駅ビルとかの音響がすごく気持ちよくて。お客さんのフリーな感じもすごく自分に合っていたんです。自分としてはずっとそのままで良かったんですけど、それを見かねた知り合いの方に、「いい加減ちゃんとお金取ってライブしなよ」って言われちゃって(笑)
その方がバーを営んでいる方で、そのお店でバーライブを始めさせてもらえるようになりました。そこからは一ヶ月の半分くらいはバーライブで過ごしていました。バーライブって独特な文化だと思うんですが、それもすごく自分に合っていたんですね。
その後は東京のホテルでの演奏やディナーショーも定期演奏する機会があり、そのときにサポートとして一緒にお願いし始めたのが、夏樹と出会ったきっかけかな。
私も過去にはデュオを組んだり、いろんな方との出会いがあったのですが、中でも夏樹との演奏がすごく心地よかったんですね。感覚的に、波の上に浮かんでいる感じで、気を使わなくて。すごく新しい感覚だったんです。
そういった音楽的なところの波長はもちろん合っていたのですが、音楽ってライフワークだと思ってまして。夏樹の日常の中に音楽があるっていうスタンスにもすごく惹かれました。彼といることで自分自身が自然体でいれることがすごく有り難いです。
話が少しそれましたが、ソロとしての活動は15年くらい経って、楽曲提供だったり、バンドのサポートメンバーだったり、活動の幅はものすごく広がっていきました。現在は活動の半分くらいがギター講師の仕事になっています。女性が多くて、幅広い年齢の方々に通っていただいています。教えるのって勉強になることも多くとても楽しいです!

ー 音楽作りをする上で、何か意識していることはありますか?
智佳子:私は感情を動かすことを意識しています。楽しいことして、おいしいもの食べて(笑)あとは常に自分自身がフラットでいれるようには、意識してるかもしれないです。
夏樹: 僕は、なんだろう...そもそもですが、人もモノも人間味があるものというか、そういうものにものすごく惹かれるんです。音楽でいうと、いかにも作られたものではないものがすごく好きです。逆に機械的なものだったり、明らかに作られたものだったり、そういうものが苦手で。なので、インプットという意味では、意図的にそういったもの(機械的なもの)は避けているかもしれないです。自然なものしか取り入れないようにしているのかもしれません。
智佳子:モノ作りって、なんでもそうだと思うんですけど、どうしてもカッコよくしたい!とか、こうしたい!とか見え方みたいなところとか、欲がすごく出ると思うんです。それもすごく大事だと思うんですけど、やっぱり等身大の、自然体の部分を大切にしたいとは思います。
夏樹:そう、なので音楽的にも僕らはやっぱり自然体を意識してますね。オンオフがそんなにはっきりとはないと思います。
智佳子:フラットでいる、真ん中でいるっていうのは常に大事なことですよね。実際その方が、ライブとかスイッチ入れる場面でも集中力が高まりますし。何も考えなくていいというか。

ー 今後のビジョンについて教えてください。
夏樹:そうですね、今と同じリズムで活動を続けたいというのはあるのですが、子供も大きくなって、嬉しいことに音楽に興味を持ち始めてて。なので家族での音楽活動をより広げていけたらいいなとは思いますね。

ー 最後に、今回おふたりに着用いただいているシューズについて、感想をお聞かせください。
夏樹:このLIVERPOOLは、もう本当にずっと履かせていただいております。色違いも含めたら...何足あるだろう(笑)そのくらい履いてます!
2018年にワールドツアーをしたのですが、その時LIVERPOOLのブラックは履き潰してしまいました(笑)僕自身、昔サッカーをやっていたこともあり、このモデルは本当に大好きです。
履き心地もずっと良いですし、カラーリングも使いやすいですし...もうこれしか履けません!(笑)
ライブではキレイ目なスタイリングをすることもあるのですが、スポーツルーツのはずなのに、形がきれいだからシックな感じにも合わせられるので、本当に優秀だと思います!
智佳子:そもそも私、スニーカー苦手だったんです...でもPATRICKは本当に最初からストレスなく履けました。
今回は初めて夏樹とお揃いのモデルを選ばせてもらって、それももちろん嬉しかったんですが、やっぱり履き心地の良さにびっくりしました!
ベタな話かもしれませんが、本当にPATRICKしか履けない足になっちゃいました(笑)
夏樹も言ってましたけど、オンオフ兼用で使えるデザインなのも嬉しいですね。普段でもステージでも履けるので、ライフスタイルに自然に取り入れられるのがとても嬉しいです。
あとPATRICK履いてると、いろんな人に「それいいね!」とか「いいの履いてるね!」とか言われるのもすごい嬉しいです!

ー とても嬉しいお言葉、ありがとうございます!いつも自然体なおふたりとのお話し、こちらもとても癒されました(笑)今後の更なるご活躍を期待しております!
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