INSIDE ORIGIN|松島大介
(PADDLERS COFFEE)

第13回となる今回のINSIDE ORIGINでは、〈PATRICK ORIGIN〉のポップアップ開催を目前に控え、PADDLERS COFFEE代表の松島大介氏と、フォトグラファーであり〈Secondisco(セカンディスコ)〉を主宰する加藤史人氏による対談をお届けします。

なぜ今、効率性を重視したマーケティングではなく、一個人の「偏愛」をシェアすることにこだわるのか。
二人がそれぞれに歩んできた軌跡と、重なり合う価値観を丁寧に辿ることで、単なるモノの売り買いを超えた、体温のある「場」や「信頼」のあり方が、静かに浮かび上がってきます。

Photo_Yusuke Hosoi
Edit_Toshihiro Otake

松島大介[PADDLERS COFFEE]

1985年、東京都生まれ。PADDLERS COFFEE代表。中野ブロードウェイを遊び場として育ち、高校・大学時代の約7年間を米国ポートランドで過ごす。2015年、加藤健宏氏と共に渋谷区西原に『PADDLERS COFFEE』を開業。2021年には中野に『LOU』、タイ東北部にレストラン『ORANGUTAN』をオープンするなど、活動の場を広げている。
その根底には、単なる消費ではない、熱量を伴った「場づくり」と、自身の愛するものを嘘なく他者へと繋ぐ「シェア」の姿勢を貫いている。

@paddlers_coffee

加藤史人[セカンディスコ]

1978年、愛知県生まれ。フォトグラファー。主宰する〈Secondisco(セカンディスコ)〉店主。雑誌、広告撮影で活動する傍ら、世界各地のリサイクルショップを巡り、独自の視点でプロダクトを収集することをライフワークとする。
その収集の原点は小学生時代から近隣店舗や友人宅の古物を「回収」し、骨董店で目当ての物と交換していた頃まで遡る。多種多様なカルチャーを横断しながら、2017年に自身のウェブショップを始動。オールドシューズからヴィンテージの文房具、出所のわからない日用品まで、ニーズに縛られない「一個人の明確な目線」を軸にしたキュレーションを展開している。時代背景と質感、その希少性を重視したラインナップは、多くの目利きたちから厚い信頼を寄せられている。

@secondisco

左:松島大介氏 右:加藤史人氏

ー おふたりが繋がったきっかけについて

松島:最初の出会いは、加藤さんがカメラマンとしてウチに取材に来てくれた時でした。

撮影の合間にふと目に入ったのか、僕が着ていたビンテージTシャツに「それ、めちゃくちゃ良いですね!」と声をかけてくれたことが、すべての始まりです。

加藤:そうでしたね(笑)

松島: そこから自然と会話が広がっていって、加藤さんが〈Secondisco〉をやられていると聞いて興味が湧いたんです。そこですぐにホームページを拝見したら、もう衝撃で。「これはすごい世界観だ」と。

気づいたら「PADDLERS COFFEEでPOP UPやりましょうよ」と提案していて、そこからは本当にトントン拍子で話が進みました。

〈Secondisco〉というか、加藤さんの面白さって、古着だけじゃなくて、古雑貨とか...中には古い鉛筆削りとか古いマッチ箱まで扱っている幅の広さだと思っていまして。でも、ただ広いだけじゃなくて、どれも「加藤さんの軸」が通っている。選んでいるものに一貫した視点があって、その人らしさが滲み出ているんですよね。 それに、店舗を持たずに活動しているスタイルもユニークで、そこにも惹かれました。

加藤:今の時代って、情報が溢れすぎているじゃないですか。欲しい情報はすぐ手に入るし、選択肢も多い。だからこそ、明確な視点や軸を持って発信している人やお店に、強さや面白さが宿ると思うんです。

以前のインタビューでも話しましたが〈PATRICK〉を選ぶ人って、そういう「視点の面白さ」を楽しめる方が多い気がします。

松島:加藤さんって、良い意味で「オタク気質」なんですよ。でも、それって僕にとっては最高の褒め言葉で。深く掘って、こだわって、愛情を持って選んでいる人の話って、聞いているだけでワクワクするんです。

そんな加藤さんから教えてもらった〈PATRICK〉だからこそ、僕の中でもどんどん気になる存在になっていきました。

ベリー・オリジン|BERRY-OG(SAND)

ー PATRICKとの出会いと、その第一印象について

加藤:松島さんは、現行の〈PATRICK〉を初めてご覧になったとき、どんな印象を持たれましたか?

松島:正直に言うと、元々は〈PATRICK〉というブランドを深く理解していたわけではありませんでした。〈PATRICK ORIGIN〉というカテゴリーの存在も知らずで。 それに、ここ数年は新品のスニーカーそのものに興味が持てなくなっていたんです。単純に「これだ」と思えるものに出会えていなかったし、加藤さんから古いものの魅力をたくさん教えてもらっていた影響もあって、自然と革靴ばかり選ぶようになっていました。

COTTAGE-OG|コテージ・オリジン(CHO)

そんな僕が久しぶりに「履きたい」と思えたのが、〈PATRICK ORIGIN〉の コテージ・オリジンのチョコカラーでした。 スニーカーを履くこと自体が珍しい僕がこれを履いていると「それどこの?」と聞かれる。その周りの反応が妙に気持ちよくて。

あとはやっぱり履き心地のところですね。実際に履き続けてみて、「あ、これは本当に良いものなんだ」と実感しました。

それに〈PATRICK〉の面白さって、誰もが知っているブランドではないところにもあると思うんです。 知る人ぞ知る、というか。 だからこそ、ブランドの歴史を知らない僕のような人にも、じわじわと魅力が伝わっていく。そんな「静かな強さ」を持ったブランドだと感じています。

加藤:まさにその通りで、〈PATRICK〉を選ぶ方って、自分の中に確固たる軸やスタイルを持っている方が多いんです。 以前のインタビューでも話しましたが、トレンドに流されず、自分の「好き」をちゃんと理解している人が選ぶブランド。まさに松島さんのように。

そして、僕が何度かPADDLERS COFFEEで出店させていただいた経験から感じるのは、ここに来られるお客様もまた、そういう「自分の視点」を大切にしている方が多いということです。 だから今回のPOP UPがどんな反応になるのか、僕自身とても楽しみにしています。

PATRICK ORIGIN 26SS コレクション

加藤:ちなみに、今日ご覧いただいた26ssコレクションのラインナップはいかがでしたか?

松島:すごく良いと思います。 スムースレザーのモデルももちろん魅力的ですが、個人的には アートイス・オリジン や ベリー・オリジンといったベロア系の質感が好きで、特におすすめしたいですね。

それと、僕自身は昨年からコテージ・オリジンのチョコとベリー・オリジンのブラックを愛用していて、今回のPOP UPでもサイズや在庫は限られますが、この2モデルも販売していただきます。 実物を見てもらえれば、きっと「あ、これ良いな」と感じてもらえると思います。

加藤:僕もそうだったんですが〈PATRICK〉ってネットやSNSで見ただけでは魅力が100%伝わるタイプではないんですよね。 写真で見るとシンプルに見えるけれど、実物を手に取ると、素材の質感やフォルムの美しさ、細部の作り込みがしっかり伝わってくる。 そして履いてみると、さらに良さが分かる。

以前のインタビューでもお話ししたかもしれませんが、個人的に〈PATRICK〉は量販品としては世界一の品質で美しいスニーカーを作っていると確信しております。

だからこそ、今回のPOP UPのように「実物に触れられる場」は〈PATRICK〉にとっても、ブランドを知らない人にとっても、とても意味のある機会だと思います。

ー 3/6(金)からの PATRICK ORIGIN 26SS POP UPについて

松島:そもそも、なぜPOP UPをやるのか、というところなんですが、前提として、僕が良いと思ったものをみんなにシェアしていきたいという考えがあるんですね。

実は昨年、株式会社パドラーズの企業理念を作りまして。
それが、「人の集まる場をつくり、シェアしていく」というものです。
なので僕らにとってPOP UPは単なる販売イベントの場ではなく、僕らが良いと思ったものを紹介し、共有するための場です。

売ること、買っていただくことが目的というよりは、良いものを紹介したい、というのがベースにあります。だからこそ、私たちが開催するPOP UPでは、その意味を何よりも大切にしています。

今回に関しても、僕が〈PATRICK〉と繋がったきっかけは加藤さんとのご縁でしたが、最終的には僕自身が良いと感じた〈PATRICK〉のシューズを皆さんにシェアしたい、という想いがこのPOP UPの原点となっています。

加藤:何度も言うようですが、PADDLERS COFFEEにいらっしゃるお客様は本当に熱量の高い方が多いと感じています。松島さんの言葉や考えに共感する方が非常に多いですよね。なので今回も、松島さんの〈PATRICK〉に対する熱量がどのようにシェアされていくのか、ワクワクしますね。

PATRICK ORIGIN|2026 SS コレクション POP UP SHOP

日時:3/6(金)7(土)8(日)7:30am 〜 4:00pm

場所:PADDLERS COFFEE
住所:東京都渋谷区西原2-26-5

出店:
PATRICK ORIGIN
Secondisco

※サッカースパイクの販売は行いません、展示のみになりますのでご注意ください。


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