InterviewKurumi Hanji
「自分の好きをテーマに生きていきたい」
と語る判治さんは、現在、デザイナー、モデル、PRなどマルチに活躍する。そんな彼女の仕事が生まれる場所はインスタグラム。自身のライフスタイルを投稿することで、多くの女性から支持され、企業をはじめとした様々な分野からオファーが生まれています。
その原点は、10代の頃に始めたブログだそうです。高校生の頃、当時、流行の一環としてスタートしたブログに、雑誌「POPTEEN」「egg」の読者モデルを務めていたこともあって、様々な投稿をするように。そこから発信されたメイクやコーディネートは、多くの読者から共感を呼び、たちまち人気ブロガーの仲間入りを果たします。
それからは、いち読者モデルの枠にとらわれない商品プロデュースや、ミュージックビデオ出演、TV出演、舞台出演、ラジオMCなどで活躍するなど順風満帆の日々を過ごしていました。ただ徐々に判治さんの中で少し仕事に対して迷いが生まれてきたそうです。いただけている仕事に感謝しながらも、自分は本当は何がしたいのか。そうした自分の気持ちと向き合い、更なるステップアップを求めて、25歳のときハワイに短期留学へ。
そこで見たものは自由な環境と時間で、自分に素直で素敵に暮らす人たち。彼らとの交流を深めることで、自分に足りないものに気づいたそうです。そして帰国後、彼女が目指したのは“好きな事を仕事にする”自分に正直な生き方。
そして現在、判治さんはファッション、スノーボード、トラベルなど、自分のライフスタイルを仕事にしています。最近ではアクセサリーのデザイナーを務めるなど様々な“好き”を追求中です。インスタグラムに投稿される彼女の姿はいずれも、人生も仕事も楽しむ力で輝いています。
1.興味を駆り立たせるストーリーつくり
Make up Rule
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「高校生のときに始めたブログからたくさんのことを学びました。どうしたら読まれるのか。そのためには、どのように書けばいいのか、どのような写真を載せればいいかなど、毎回の投稿がいつも勉強でしたね。そこから得た数々のことは、現在もインスタグラムでいかされています。
中でも私が一番大切にしているのは読者の興味を駆り立たせるストーリーをつくること。例えば私がデザインしているアクセサリーブランド『KALIDIA』を発表するときは、その公開前からシルバーアクセサリーを身につけるようにしていました。様々なシーンであえて身につけて、静かにその情報を伝えるように。
そうした投稿を続けていると、読者からアクセサリーに対して質問が届くんですよね。どこのものですか?買えるのですか?など。そんな読者の興味が沸いたときに正式に公開します。すると単に告知するよりも、より興味を持っていただけるんですよね。
告知ではない情報ってリアリティーがあるから、読者も本気で興味を持ってくれているように感じます。こうした興味を駆り立たせるストーリーをつくることも、インスタグラマーとして大切なことだと思います」
2.デザインは自分2割:お客様8割
Make up Rule
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「様々なデザイナーさんがいるとは思いますが、私が大切にしていることはリアルにお客様に寄り添うことです。『KALIDIA』は基本コンセプトをユニセックスに設定しながらも、読者が求めているものを徹底的に追求するようにしています。
そのためにはインスタグラム上でアンケートを取ったり、直に会ったお客様から声を聞いたり。またはスノーボードや、音楽フェスなど、ファッション以外の私のライフスタイルでもどのようなものが好まれているかを幅広くマーケティングすることが重要です。
そうして得た声を大切にデザインするのが私の仕事。自身のセンスを表現するだけでなく、皆さんと共感できるカワイイ、カッコイイが私の理想のデザインです。自分2割:お客様8割のデザインで、リアルに身につけてもらえるもの、求められているものを届けたいと思っています」
3.バイイングのテーマは共有物
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「現在私は「KALIDIA」のデザイナーと並行して、ファッションサイト『SHEER』メンバーの一人としても活動しています。そこでは主に様々なアイテムの買い付けをするバイイングを行っています。
その上でテーマにしているのが共有物です。最初に私が欲しい物であること。それがリアルな買い付けだと思います。それと同時にお客様も欲しい物であること。お互いの共有物を探すような感覚でバイイングすれば、不思議といいものを選んでいるような気がします。
そこで大切なのが私のカワイイが、皆さんのカワイイと繋がっているかどうか。今の流行りなどをチェックすることはもちろんですが、ときには私のフォロワーさんをチェックしたりもします。実際のファッションだけでなく、どんな映画を観ていたり、どんな音楽を聞いているかなどもチェック。こうしてお互いの感覚を深めていくことが、私のバイイングにいかされています。
SNSは単に発信するだけのツールではなく、お互いの感覚を共有し、深めていけるものでもあると思っています。」
4.飾ってもカワイイ靴
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「私が靴を選ぶときは、履いていてカワイイことはもちろんなのですが、飾ってもカワイイものを選びたいです。お店などで見るシューズラックいっぱいに並んだカワイイ靴たちのディスプレイは、靴でありながらも、最高のインテリアのように見えます。
そんな空間に憧れもあってか、靴は飾ってもカワイイが選ぶ基準になっています。それに女性にとって靴は見てるだけで気持ちを上げてくれるものでもありますよね。だからこそ飾っても絵になることにこだわりたいのかもしれません。
履いても飾ってもカワイイ。それが私の靴選び。女性ってとにかく欲張りな生き物なんです(笑)」
5.上から写真映えする靴
Make up Rule
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「何かの写真を撮るときに靴と一緒に撮影すると、物単体の写真よりも映えることってあるんですよね。例えばコーヒーや植物︎を靴と一緒に撮影するとか。このようなテクニックを駆使するのもインスタグラマーには必要ですね。
そこで気をつけているのが上から撮っても写真映えする靴なのかどうか。その基準はシンプルでスタイリッシュであること。あまりデザインが過剰になると、他との合わせがあまりキレイではなくなってしまいますので。今日のPATRICKのシューズは上から撮っても映える靴の一つですね。
色も白で清潔感もあるし、物や床といった他との組み合わせて撮るのもポイントです。ご参考までにぜひお試しください。女性はけっこう足元を撮るのが好きなはずなので(笑)」
6.スニーカーは足首を見せる
Make up Rule
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Sleeveless tight one-piece NAVY
「スニーカーってカジュアルに見えがちですよね。エレガント好きな女性からしたらそれを理由に敬遠している人も多いのではないでしょうか。私も基本的にはエレガントなスタイルが好みなので気持ちはよく分かります。
ただ見せ方一つでカジュアルなスニーカーでも品よく見せることはできます。中でも特に私が気をつけているのは、足首を見せることです。というのも、足首や手首、首元といった箇所は、女性らしいエレガンスを一番演出できる部分。それをしっかりと見せることが大切です。
ですがスニーカーによっては深さがあって、足首が隠れてしまうこともありますよね。こうしたときはインソールを入れて高さを出してあげましょう。これに限らずちょっと工夫して足首を見せることで印象が大分変わるはずです。
シンプルでスタイリッシュなスニーカーを選ぶことはもちろんですが、こうした履きこなし、女性らしさを演出することで、スタイルの幅を広げてくれると思いますよ」
Profile
判治胡桃さん -デザイナー・モデル・PR-
高校生の頃、POPTEENの読者モデルをしながら、趣味で当時流行していたブログをスタート。ライフスタイルが共感を集め本格的にブロガーとして活動を開始。のちにegg専属モデルとなり、商品プロデュースやTV出演、ラジオMCを務めるなどマルチに活動を続ける。そして25歳を機にステップアップのためハワイへ3ヶ月の短期留学。帰国後”好きな事を仕事にする”をテーマにインスタグラムを通して、フリーランスのPR業、モデル業を始動。3年目の今年、自身のアクセサリーブランド"KALIDIA"をOPENし、同時にSHEERから自身のアパレルラインを展開中。
instagram@kurumi_hanji
#私のメークアップルール
#パトリックシューズ