フローラン・ダバディさんが行く
フランス文化や日本文化に触れ合う旅
【DS STORE東京訪問編】
ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 1. BON VOYAGE
スポーツキャスターをはじめ、多方面で活躍しているフローラン・ダバディさんをお招きし、フランス文化や日本文化に触れ合う旅へご案内する「BON VOYAGE」。今回はダバディさんの”【DS STORE東京訪問編】”をお届けします。
フランスでも日本でも、週末のドライブがひとつのリフレッシュになっているというダバディさん。その相棒にダバディさんが注目しているのが、パリ生まれのDSです。これまでBMWやフィアットなどに乗ってきたそうですが、かねてよりDSに興味があり、一度は乗ってみたいと思っていたそう。そこで2018年に青山に移転したDS STORE東京に訪問。マーケティングの大山葉奈さんナビゲートのもと、歴史やこだわりなどを伺ってきました。
ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 2. DSはフランス大統領の公用車として採用されている
フローラン・ダバディさん(以下ダバディさん):そもそもDSは、シトロエンブランドとしてリリースされたのが始まりですよね。
マーケティング大山葉奈さん(以下大山さん):さすがダバディさん、よくご存知で。1955年にシトロエンブランドとして「DS 19」が発表され、フランスのエレガントの象徴と称されました。その後、2014年に独立してフランス発のプレミアムブランドとして親しまれています。
ダバディさん:フランス大統領の公用車に使われていることもあり、フランス人はエグゼクティブなオフィシャルカーというイメージを持っています。
大山さん:実際にフランス歴代大統領の多くが好んで選んだという歴史があります。ちなみに2017年に行われたエマニュエル・マクロン大統領就任パレードの際には、ジュネーヴ国際モーターショーで発表されたばかりの「DS 7 CROSSBACK」が採用されました。後部座席から立てる位置にオープンルーフを設置するなど、大統領専用車には数々の特別な仕様が搭載されているんですよ。
ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 3. どこかパリの雰囲気を感じられるDS STORE東京
ダバディさん: DS STORE東京は移転した際に一度訪れているのですが、インテリアがパリと同じだと伺いました。
大山さん:その通りです。建物の都合で床は白ですが、それ以外は基本的にインテリアも統一されています。しかも日本だけでなく、全世界共通になっているんですよ。ちなみに店内に漂っている香りも同じ。パリのお店に伺ったとき、香りが同じなのでなんだか落ち着いた記憶があります。
ダバディさん:香りまで同じとは徹底されていますね。店内に展示されている職人さんの工具や革も興味深いです。こちらはパリでも展示しているのですか?
大山さん:はい、そちらもパリと同じものになります。基本的には車を見ていただく場所ではあるのですが、職人さんのこだわりを少しでも感じていただけたら嬉しいです。
ダバディさん: DS STORE東京では日本の職人さんとのコラボイベントも行っているとか。
大山さん:昨年の2月に開催したのが、江戸時代から続く行燈(あんどん)という灯りを作っている職人さんと「DS×miyako andon パリと東京”サヴォア・フェール”の交差」というイベント。行燈と車のコラボレーションがとても幻想的で、まさにパリと日本が交差したイベントになりました。その際に僭越ながら、私がお茶を点てさせていただいて。
ダバディさん:すごく素敵なイベントですね。大山さんが着物を着てお茶を点てている姿も拝見したかったです。
大山さん:コロナの影響でそれ以降は開催できていませんが、今後もそういったイベントを積極的に行っていきたいと思っています。
ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 4. 随所に散りばめられたフランスの独自の美学 “サヴォア・フェール”
ダバディさん:今日履いている「LIVERPOOL」は、かつてフランスの小さな工場で作られていました。DSも職人たちとの繋がりを大事にしているブランドなので、もの作りのスピリットはPATRICKと同じだと感じます。
大山さん:DSをご紹介する上で頻繁に使用している言葉があります。それが匠の技という意味がある”サヴォア・フェール”。パリのもの作りの技や美学を体現しており、どのモデルも”サヴォア・フェール”を随所に纏っています。
ダバディさん:また、スタイリッシュで洗練されたデザインというのも共通点。スニーカーも車も生活する上で必要なひとつのツールかもしれません。でもそこに美しさも兼ね備えているのが、フランスブランドならではだと思います。
大山さん:PATRICKさんとさまざまな共通点を感じていただけるのは、私たちにとっても光栄なことです。
ダバディさん:車の外側はもちろんですが、私はインテリアのこだわりにすごく興味があります。「DS7 CROSSBACK」は、菱形が多用されているのが印象的ですね。
大山さん:DSはパリ車というのをすごく強調していて、それが菱形のモチーフにも表れています。フォーカルのスピーカーも菱形ですし、この車にある菱形を数えると大変なことになります(笑)。
ダバディさん:なんだかヴェルサイユ宮殿を連想します。もちろんルーヴル宮殿もルイ14世が作りましたが、形や模様にヴェルサイユの庭園を感じますね。とても美しいディテールだと思います。
大山さん:このデザインにヴェルサイユ宮殿を感じるとは、フランスの方ならではですね。
ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 5. 利便性と美しさが共存するディテールに惚れ惚れ
大山さん:実は運転席と助手席の間の収納にも仕掛けがありまして。コンソールボックスを開けると、シャンパーニュを入れるスペースがお目見えします。これは後部座席に座ったゲストが楽しめるように考えられたインテリアなんですよ。
ダバディ:すごい!しかもシャンパーニュの角度で斜めに収納できるとは、さすがパリ生まれのブランドですね。
大山さん:通常はドアと一体化しているのですが、「DS3 CROSSBACK」はキーを持って近づくとドアハンドルが自動でポップアップする仕組みになっているんですよ。
ダバディさん:すごくスマートな仕様ですね。車に乗り込む所作も美しく決まりそう!
大山:発表された際、その彫刻的なデザインに”走る彫刻”と称されました。
ダバディさん:確かにロゴやデザインは、ランゲージなどの近代彫刻を連想させます。パリらしさも随所に感じられるし、まるで芸術品! 日本の車道を走っていると、すごく目を引きそうですね。共通点がいっぱいあるPATRICKのスニーカーとDSの車とともに、どこかに出かけたいな。本日はありがとうございました!
大山さん:こちらこそありがとうございました。気に入ってもらえて嬉しいです!
DS STORE東京
住所 / 東京都港区南青山6-3-16 A-FLAG美術館通り1F
電話 / 03-6419-9551
営業時間 / 10:00〜18:00
定休日 / 毎週水曜日、第2火曜日
プロフィール
フローラン・ダバディ Florent Dabadie
1974年、パリ生まれ。フランス国立東洋言語文化学院で日本語を学び、渡日して映画雑誌『プレミア日本版』の編集に携わる。1998年〜2002年サッカー日本代表監督フィリップ・トルシエ氏の通訳・アシスタントを務め、現在はWOWWOWのテニス番組のナビゲーターやフランスサッカーリーグの解説といった幅広いフィールドで活躍中。
http://dabadie.tv/
https://www.instagram.com/florent_dabadie/