BON VOYAGE
BON VOYAGE
ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化

フローラン・ダバディさんが行く
フランス文化や日本文化に触れ合う旅
【イースト トーキョー散歩(後編)】

ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 BON VOYAGE

スポーツキャスターをはじめ、多方面で活躍しているフローラン・ダバディさんをお招きし、フランス文化や日本文化に触れ合う旅へご案内する「BON VOYAGE」。今回はダバディさんの“週末の過ごし方【イースト トーキョー散歩(後編)】”をお届けします。

フローラン・ダバディ氏

週末は都会の喧騒を離れて、自然豊かな郊外で過ごすのが理想。とはいえ、毎週のように郊外に出かけるのは現実的には難しいもの。ダバディさんも土曜日に仕事がある週末は、都内でのんびり過ごすことも多いそうです。そこで2年ほど前から定期的に訪れているという、イースト トーキョーにあるダバディさん行きつけを巡る散歩コースをご紹介。後編では、ビーバーブレッドとPATRICK LABO GINZAを訪問。気軽に遠出できない今こそ、この記事が東京の魅力を改めて知るきっかけになったら嬉しいです。

ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 14:00 ビーバーブレッドで妻へのお土産を購入

BEAVER BREAD

行列が途絶えることのない絶品パンの宝庫

BEAVER BREAD

バゲットやカンパーニュなど、フランスの人たちの食生活にパンは欠かせない存在。パリ出身のダバディさんも例外ではなく、パンに並々ならぬこだわりを持っています。そんなダバディさんが「電車に乗ってわざわざ足を運ぶ価値がある店」と大絶賛しているのが、東京・東日本橋にあるビーバーブレッドです。“まちのパン屋さん”をコンセプトにした人気店で、通い始めたのは2017年11月オープン当時から。それ以来、ブーランジェ(パン職人)である割田健一さんが作るパンの虜になり、特にコーンブレッドは訪れるたびに必ず購入するほど大好物だという。

フローラン・ダバディ氏

フローラン・ダバディさん(以下、ダバディさん):ビーバーブレッドを知ったのは、20年前から通っている銀座の名店マルディ・グラでした。ご飯はものすごく美味しいのに、失礼ながらパンはイマイチだと思っていて。でもある日突然、パンが美味しくなったんです。肉焼き名人として知られるオーナーシェフの和知 徹さんにその理由を尋ねると、ビーバーブレッドのパンだと教えてもらいました。

BEAVER BREAD

割田健一さん(以下、割田さん):ダバディさんには、オープンした2日後から通っていただいていますよね。
ダバディさん:はい、通い始めてもう4年になります。私は日本の下町を散歩するのが好きなのですが、歩いた後のご褒美はおにぎりやかき氷ではなく、パンを食べたくなるんですよね。やっぱりそこはフランス人なので(笑)。私がよく行く大好きな下町に、フランスを感じるパン屋さんができて本当に嬉しかった。ちなみに店名をビーバーブレッドに決めた理由はあるのですか?
割田さん:“Boulangerie”や“Bakery”など、パンにまつわる言葉は“B”で始まるものが多く、“B”がつく店名にしたいと考えてはいました。実際に命名したのは友人ですが、親しみやすさもありますし、“B.B.”と略しても響きがいいので気に入っています。
ダバディ:確かに親しみやすさはありますね。バゲットを持ったビーバーのマスコットもキャッチーで可愛いです!

フローラン・ダバディ氏

ダバディさん:割田さんの最初の師匠は、フランス・ノルマンディ出身の方だったとか。
割田さん:そうです。お亡くなりになってしまいましたが、神戸や銀座などにあったビゴの店を主宰するフィリップ・ビゴさんのもとで修行を積みました。
ダバディさん:ノルマンディはバターや乳製品の聖地でもありますね。
割田さん:ビゴさんのもとでバターの大切さや素晴らしさも学んできたので、それは自分の店でもきちんとやっていこうと思っています。
ダバディさん:だから割田さんの作るパンにフランスを感じるんですね。
割田さん:バターは日本でも有名なエシレだけでなく、一度も冷凍せずにチルド輸送された国産も使用しています。冷凍バターに比べると、チルドはより風味も口溶けもいいんですよ。その違いは時間が経つほど顕著に表れます。
ダバディさん:なるほど。他のパンを食べるとなにか違うと感じるのは、冷凍バターを使っていないからなんですね。
割田さん:こだわったバターや小麦粉を使っていることは大々的に謳っていませんし、目ではわからない部分でもあります。でも、食べ続けると他のパンとの違いがわかると思います。

フローラン・ダバディ氏

ダバディさん:ビーバーブレッドはお店に入るまで何があるかわからないし、時間帯によって置いてあるものも違いますよね。フランス伝統のパンから独創的なパンまで、いろいろな種類があるのも楽しいです。
割田さん:“ビーバーブレッドといえば、これ! ”というような代表的なパンは作らず、お客様にはいろいろな種類のパンを食べていただきたいと思っています。
ダバディさん:今回は妻も私も大好きなコーンブレッドに加えて、初めてマドレーヌも購入しました。訪れるたびになにかしら新しい発見があり、初めて訪れたパン屋さんのようにいつもワクワクした気分になります。だからつい立ち寄りたくなるんです。
割田さん:ダバディさんにそう感じてもらえるのは嬉しいですね。

フローラン・ダバディ氏

BEAVER BREAD

住所 / 東京都中央区東日本橋3-4-3
電話 / 03-6661-7145
営業時間 / 8:00〜19:00・土日祝 8:00〜18:00
定休日 / 月曜・火曜

ボンボヤージュ パトリックの歴史と文化 16:00 PATRICK LABO GINZAでショッピング

フローラン・ダバディ氏

PATRICKの世界観を堪能できるフラッグシップショップ

フローラン・ダバディ氏

散歩の終着地にダバディさんが訪れたのはPATRICK LABO GINZA。銀座の中心部から少し離れた閑静なエリアに位置し、ゆっくりショッピングが楽しめるPATRICKの直営店です。人気の定番モデルはもちろん、シーズン毎の新作も毎月入荷し、さらにはゴルフウェアやTシャツといったアパレルも展開しています。今回は店長の鈴木がダバディさんをナビゲート。

PATRICK LABO GINZA

ダバディさん:直営店だけに、品揃えが充実していますね。
素敵なスニーカーばかりなので目移りしちゃいます。
鈴木:PATRICK LABOの中で、銀座店は一番ラインナップが豊富なんですよ。
ダバディさん:PATRICKのスニーカーはシルエットが細身で美しく、“大人のスニーカー”というイメージがあります。お客さんはやはり大人の方が多いですか?
鈴木:そうですね。銀座という場所柄もありますが、お客様のほとんどは大人の方です。
ダバディさん:大人が履けるスニーカーって意外と少ないですし、PATRICKは履き心地も兼備しているのが素晴らしい。フランス生産時代から展開しているモデルも全然古く見えず、逆に新しく感じます。トレンドに左右されることなく、時代を超えて愛されるスニーカーだと思います。
鈴木:ありがとうございます。30年前から展開している「ブロンクス」を始め、実際に何十年も愛されているモデルが多いのもPATRICKの強みです。

PATRICK

着用モデル https://patrick.jp/products/14100

ダバディさん:PATRICKのスニーカーは細身なだけでなく、トゥのボリュームが控えめなところも好みです。
鈴木:横から見るとわかりやすいのですが、トゥは高さを抑えた設計になっています。これも大人の方に支持されている理由だと思っています。
ダバディさん:なるほど。丸みを帯びたトゥでもすっきり見えるし、スラックスとの相性もいいですね。
鈴木さん:特に「パンチ」や「ケベック」は、スーツと合わせている方が多いモデルです。ちなみに「パンチ」はノーズが長めなので、よりすっきりとした印象を与えられますよ。

PATRICK

着用モデル https://patrick.jp/products/502122

ダバディさん:レトロなデザインが気に入ったので、「カルフォルニー」も試着したいです。
鈴木:もちろんです! 80年代のランニングシューズを彷彿させるデザインが人気のモデルなんですよ。
ダバディさん:おしゃれな見た目なのに履き心地も快適。このモデルはジーンズなどのカジュアルなボトムスに合わせたいな。
鈴木:フィット感が高くて優しい履き心地なのは、製法やアウトソールにこだわっているからです。それにしてもダバディさんは、どんなスニーカーも素敵に履きこなされますね。「カルフォルニー」もお似合いです。

PATRICK

フットサルトレーニングシューズ https://patrick.jp/products/720131

ダバディさん:サッカーやゴルフなど、あらゆるスポーツに特化したシューズも目を引きます。日本では意外と知られていませんが、PATRICKはスポーツシューズにも定評がありますよね。
鈴木:さすがダバディさん、よくご存知で! カジュアルスニーカーのブランドというイメージが強いですが、PATRICKはさまざまなスポーツシューズを製造し、多くのアスリートたちをサポートしてきた歴史もあります。
ダバディさん:私はフットサルでトレーニングシューズを愛用していますが、レザーの質がいいのでシュートしても足が全然痛くならない。レザーの質が悪いと、マメができたりしちゃいますから。
鈴木:ダバディさんはサッカー以外のスポーツもされるのですか?
ダバディさん:自転車に乗るので、サイクリングシューズも気になります。PATRICKならではのシャープでクラシックなデザインでいて、ビンディングペダルに対応するソールを採用しているのが興味深いです。

PATRICK

着用モデル https://patrick.jp/products/G2222

鈴木:PATRICKはゴルフシューズも人気で、おすすめは今回試着していただいた「イミル」です。パーフォレーションが特徴のモデルですが、足元が華やかに仕上がると好評をいただいております。
ダバディさん:ゴルフは紳士のスポーツなので、ぴったりなデザインですね。エナメルとのコンビもおしゃれだし、PATRICKのゴルフシューズは普段使いもしたくなるモデルが多い。これをきっかけにゴルフを始めてみようかな(笑)。

フローラン・ダバディ氏

PATRICK LABO GINZA

住所 / 東京都中央区銀座1-21-5 銀座JKビル
電話 / 03-6228-6500
営業時間 / 11:00~20:00 ※土日祝 11:00~19:00
定休日 / 年末年始

BON VOYAGE

プロフィール

1974年、パリ生まれ。フランス国立東洋言語文化学院で日本語を学び、渡日して映画雑誌『プレミア日本版』の編集に携わる。1998年〜2002年サッカー日本代表監督フィリップ・トルシエ氏の通訳・アシスタントを務め、現在はWOWWOWのテニス番組のナビゲーターやフランスサッカーリーグの解説といった幅広いフィールドで活躍中。